ぼんやりとニュースを眺めていて思ったこと。
「得意の外交で支持率上昇を狙います」とか、「外交の○○」って表現、ありますよね?
これって、他に特段形容できるものがない政治家に使われる異名だったりして...
外交って、やってる当人とか国の上層部の人達にとってはすごく大事なことだけど、下々の一般人の日々の生活に直接大きなインパクトを与えることってそんなにないですよね。多くの人からしてみるとどうでもいい(外交をすることに対して明確に反対する人がいないので、なにか仕事してる感じを出したいってときに取りかかりやすい)。
更にわざわざ会いに行くなり来るなりして、仕事やってる感じが演出できる(今時オンラインでのやり取りなんか簡単にできるわけで。普段から頻繁にそういうやり取りをしてて、年に一回とかいよいよ対面で会いましょうみたいなことだったら確かに「外交」している気がしますが、列国訪問なんて飛び込み営業みたいなことを繰り返して、お土産(円借款とか色々理由をつけてカネを渡す。先方に深い喜びや大きな恩義を感じてもらえるならまだしも、一時的なものにすぎない)配って得られる効果ってなんなんでしょうね?そういう訪問って明確な目的とかゴールを想定して、それを実現するためにどういうステップを踏むべきかとか計画されているんですかね?)。
そもそも、外交の日程やスケジュール、現地との調整などについては事務方が担っており、政治家当人が仕切ったり調整したりしているわけではない(その政治家が関与することで、事務方では到底調整できない・会えないような人と会ったり、機会を持ったりできるなら外交の○○って異名にも納得ですが、そんなケース実際にはそんなにないのでは...それより適切なタイミングで政治家の好きな飲み物がサーブできるように気を配るとか、タバコが吸える場所を確認しておくとか、そっちの調整の方が大変だったりして...)
営業でほとんど自席にいることはないんだけど、どこに行ってるんだかはよくわからない。営業成績は特段優秀なわけでもないけど、外で営業活動はしているみたいだし他に取り立ててその人に担って欲しい役割もないから、何となくそのままずっと営業してて...まぁ、なんか仕事はしてるんじゃない?みたいな感じ...「外交の○○」ってそんな感じしません?
下々の小市民である私なんかにはわからない高尚な目的と、壮大なビジョンの実現を目指して素敵な「外交」が行われていることを期待しています。