沈思黙考

日常の疑問から巡る思い

偉い人ほど「やーめっぴ」が出来るバカバカしさ

今日は今年の4月に掲載しようと思いながら、あれやこれやあって掲載できていなかった記事をアップします。

 

4月になって、町中にも新社会人や新一年生など、この春新たなスタートを切ったんだろうなと感じさせる人が増えてきました。新しい環境で一人一人が伸び伸びと、自分らしく活躍出来たらいいなと思う今日この頃です。

 

さて、新しい環境と言えるのかわかりませんが、静岡県の川勝知事が突然の辞意を表明しました。

記事はこちら↓

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6496676

自身が県庁で新入職員に対して行った訓示の中での発言について釈明する取材対応中に、辞意を表明したようです。

 

私自身はこの方について特段何か感情を持っている訳ではないですし、リニアに関するゴタゴタなど色々と報じられていますが、何が正解(国益に叶うとか、大井川流域の生活に対する安心とか、関係者間の私怨によるとか、どの観点で見るかによって立場は変わるんだろうし)なのかは私にはわかりません。

ただ、この記事を見て思うのは「偉い人ほど簡単にやーめっぴが出来るんだな」ということです。今回の件だけでなく、裏金問題とか政治の不祥事とか、色々なことがありますが、なぜそういうことを起こしてしまったのか、同じことをまた起こさないようにどうすればいいのかといったことの議論や検証がなされないまま、「辞めます」といって、その後の質問や追及に対しても「辞めたので話せることはない」と言って終わりになってしまう。こんなことがいわゆる「失われた30年」とか言われている間ずーっと繰り返されているように感じます。

 

放り出された県庁では、知事の指示のもと、リニア対応のための組織をこの4月から編成していたようです。強い権力を持つ偉い人が作れと指示して、否応なく作られた組織。突然放り出された組織を建て直すのは現場にいる名も無き人達です。そういう人達は責任感や誇りをもって仕事をされているので、簡単に投げ出すようなことはしない。

そういう人たちがこの世の中を支えているという当たり前のことに改めて意識を向けて、感謝したいなと思っています。