台風接近に備える報道が続いています。当初の予想より海側に進路がそれて来たため、首都圏直撃という最悪のシナリオは避けられそうですが、それでも被害が発生することも考えられます。一人一人が、報道を参考にしつつ、適切に台風を恐れ、備えることが大切です。
こういう日でも当然私は出勤します。そして最寄り駅についたとき「そう言えば今朝は政治家立ってないな」と気づきました。
選挙が近いときだけ駅前で騒ぎ、選挙が終わるとどこに行ったんだか分からなくなるというのが政治家ですが、そもそも何故政治家は朝しか辻立ちしないんでしょう?
「朝は乗降客が多いから、多くの人に顔を売ることができる」確かにそうかもしれませんが、それなら帰宅時間帯でも良いのでは?でも夕方~夜にかけて辻立ちしてる人を見掛けることはそんなに多くない気がします。
結局のところ「有権者とコミュニケーションを取るのが面倒くさい」からではないでしょうか?
朝はほとんどの乗降客が何らかの予定のために移動しています。そんな中で辻立ちを見かけても、話の内容をじっくり聞いたり、政治家に声をかけたりすることは、その後の予定が狂ってしまうため難しいわけです。
夕方~夜の帰宅時間帯であれば、その後の予定はプライベートなものである可能性が高く、本当に興味のある内容や政治家に伝えたいことがあれば、有権者側からすれば数分でも声をかけることができる可能性は朝よりも高いと思います(多くの人は子どもを迎えにいったり、ご飯の用意をしたり...そちらも遅らせることはできない予定ではありますが)。あるいは配布しているパンフレットみたいなもの?は、朝だと邪魔になってしまうから貰えないけど、夜なら寝る前に読んでみようと手に取る人もいるかもしれません。
特に最近政治家が声高に主張する子育て応援なら、例えば子どもを保育園に迎えに行く時間というのは大体何時までと決まっているわけですから、その一時間くらい前から辻立ちしていれば結構な確率で子育て世帯に訴求することも出来そうです。でもそれをしない。結局政治家も自分の都合しか考えてないんですよね、当事者の声を聞いて当事者の立場に立って、本気で子育て支援しようと思ってるわけではないんですよねっていうのが、よく伝わってくるなと思います。
口で発する言葉より、ある行動をすること(あるいはしないこと)が、その人の根底にある考え方を雄弁に物語っているということがあるものだなぁと、つくづく感じます。そして物言わぬ多くの有権者はそれを見ている。選挙の得票数だけを見て安心してあぐらをかくような素振りを見せると、それを有権者はしっかりと見ている。有権者をバカにするのも大概にしなさいということです。
台風が迫るなか、それでも外出して仕事をしなければならない人たちと、台風が来るから今日の辻立ちは止めておこうって出来る政治家たち。本当に国を支えているのはどちらでしょうか?
岸田さんが総裁選不出馬を表明し、政治家たちはあちこちの料亭でこそこそ話に忙しいようです。
「大変な最中の出勤や外出、お疲れ様です。」そんな風に市井の名も無き人々に心からの声をかける政治家が居てもいいんじゃないか?と思いました。