沈思黙考

日常の疑問から巡る思い

管理職になりたくない人が増えているというニュースを見て思うこと

今朝のニュースで、管理職への昇進打診を約6割が断ると回答したという話題が取り上げられていました。

意識調査の内容はコチラ

https://news.yahoo.co.jp/articles/bbb0929ea82766c4849c8a415bd469ec1ebe8ee0

 

そもそもこの調査の対象者となった500人は、管理職になりたくない方のようなので、そりゃ管理職への昇進打診があれば断ると回答する人が多いのも頷ける内容です。調査結果の数字だけを見て「最近の若者は昇進意欲がない」等と判断するのは早計だということでしょうが、ニュースを何となく見ているだけでは正確でない印象を受け取ることになってしまいます。情報の受け手側もメディアリテラシーを高めていくことが大切だなと思いました。

 

意識調査に関する言及はこれくらいにして、今回はこの話題を取り上げた後に続いて流れた「街の人にこの結果を伝えてみると...」という部分について考えてみたいと思います。

インタビューに答える20~30代の方たちはしきりに「自分の時間や家族との時間が取れなくなるから管理職にはなりたくない」と答えていました。

家族をもって子供を育てるようになると、特に産まれたばかりの赤ちゃんを育てる最初の数年なんか、そもそも自分の時間なんて無いと思うんですよね。

自分の時間もしっかり確保しながら、家族も作って子供も育てて...一般庶民で女性の社会進出を促されて共働きの家庭からしたら、そんなの夢のような世界だと思います。

 

様々な娯楽に溢れた現代を生きていると、自分の時間を犠牲にして家族を作ったり、子供を産み育てるのは「コスパ」「タイパ」が悪いと考える人が出てくるのも頷けます。

それでも国として人口を維持、あるいは増加させていきたいと思ったら大胆な政策誘導は必須ですよね。

 

家族を作りたい、子供を産み育てたいと思うかどうかはそれぞれの個人が自由に考えるべきことだし、誰かに強制されるものではありません。

でも、家族を作ってほしい、子供を産み育ててほしいと思うなら、それは政治が考えることだと思います。 

 

「この国をどうしていきたいか?」政治の世界では特に、常にそのことを考えながら物事を決めていってもらえるといいなと思いました。